ほぐしや K君のこと
特別支援学校を長女と一緒に卒業し、
太陽の家の会社への就労が
決まったK君は
近年、身体障害者だけでなく知的障害者も
就労の対象として実習などを受け入れてくれるような
会社だけに
彼の家族はもちろん、ほぐしやや同級生の親たちの
希望です。
普通中学校に通った彼は
いじめや不登校を経て、特別支援学校に転入してきました
運動能力は抜群で、
障害者スポーツ大会のサッカー代表選手として
新潟、大分大会に出るほどです
そんな彼も、
周囲から受けるものや自らが作り出すプレシャーへの
心の弱さで体調をくずすことがあります
でも同級生は彼を気遣い、頼りにし
彼のことを受け入れていました
そのこともあって
ここで彼は持ち前のやさしさに
明るさと自信の輝きを身につけ
と同時に自分のことで精一杯な知的な障害を持つ子たちに
人を思いやる心をより大きく授けてくれました
そんな彼が
2年間の実習の機会をすべてを費やし
望みあこがれたホンダ太陽に
卒業後、就労できると
聞いた時は
わが子のことのように皆、喜びました
それも
最初は実習扱いで短時間勤務
これで会社も本人もゆっくりと
仕事の与え方、こなし方を身につけて行く
突発的な事柄に対応するのができない
断定できませんが、そう思って対応してもらった方が間違いのない
知的な障害をもつ人には
この上のない条件での就労と聞いていました
実習を期間を空けて都合60日やってはいても
ホントの仕事として
毎日、成果を挙げる勤務に就くには
必要だと皆が思っていた通りのゆっくりとした条件で
ほんとに良かったと思っていました
ところが
卒業式、当日
就労する会社の担当者が学校に来て
行事終了後、急遽、面談
との報を聞いて
卒業式の余韻に浸っていた同級生の家族にも
「何事か」の思いになりました
数日後、話の内容が同級生の親に伝わってきました
会社からの話は
急に退社する人が出たため、「人手不足」となり
とても忙しくなった
ついては
卒業式の翌週(つまりは3日後)から仕事に来てほしい
と、申し入れられた
とのこと
あまりの条件の急転に親御さんも斡旋して来た学校も戸惑い
その後紆余曲折を経て
4月よりの就労となったと聞きました
ある人は、
仕事に就くとは厳しいものだし、
普通の高校生ですら
職に就けないこの就職チョー氷河期に
障害児が就労できるだけでも
ありがたいと思わないといけないのではないか
と言います
でも
ほぐしやは思います
就労先は「太陽の家」の冠がついた会社です
しかも日本でも大手に属する会社の子会社です
HPには
障害者に理解を示し、社会貢献も標榜している会社です
確かに、現場の末端まで経営理念が徹底することは
難しいことでしょう
ですが、
「太陽の家」をいただく社名をもつ会社にしては
あまりにも、あからさまとも思える
知的な障害を持つ子への
配慮は二の次、と思ってしまう応対には
悲しい思いになります
来月から
K君は3
みんながいたわり、気遣う人たちにあふれ、
「あなたは大丈夫」という自信を与えてくれたていた
特別支援学校から
がんばることが当たり前の
物理的にも、精神的にも何もかもが様変わりする
職場に
入って行きます
どうか、K君が
職場の人の支えを貰って、
自分の力を信じて
今までとは大きく違ういろんな事柄を
乗り越えてほしいと
思います
これからも
ずっと同級生の、その親たちの
希望であってほしいと
思ってます
5月の連休には
同級生の親子会、元気な姿を見せてほしいと思っています
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